
前回、過去の原因を探しても今の現実は変わらないこと、そしてノートを使って自力で「現実」を直視することの大切さについて書きました。
doubt-your-thoughts.hatenablog.jp
ですが、ここで多くの人がつまずくポイントがあります。
「原因を探すのをやめて、今の自分に向き合おう」としても、どうしても自分を責めるのをやめられない——これです。
原因論(過去の理由探し)から抜け出せない根本的な理由は、実は「今のダメな自分」をどうしても許せていないことにあります。
自分を許せないと、ノートが「断罪の場」になってしまう
「今の自分のままじゃダメだ」「こんな自分は認められない」という強い自己否定が前提にあると、ノートで思考を整理しようとしても、無意識のうちに自分を一方的に裁く「断罪イベント」になってしまいます。
これでは、ノートが自分を追い詰めるための断罪の場に早変わりしてしまいます。
「うまくいかないのは過去の出来事のせいだ」とか「親の対応が悪かったからだ」と外部に原因を求めたくなるのは、実は、自分を責め続ける苦しさから逃れるために「犯人」を探そうとする防衛反応でもあるのです。
自分を責めてしまう「4つのパターン」
そもそも、なぜこれほどまでに自分を責めてしまうのでしょうか。
「自分を責める=完璧主義だから」と思われがちですが、要因はそれだけではありません。
人によって、全く異なる心のカラクリが働いています。
完璧主義タイプ(理想とのギャップ)
「こうあるべき」というハードルが高く、100点満点中90点取れていても、足りない10点ばかりに目を向けて「なぜ出来なかったのか」と自分を責めてしまう。
ダメージ軽減タイプ(防衛反応)
「他人から怒られるくらいなら、先に自分で自分を叩いておこう」という無意識のガード。
あらかじめ自分を傷つけておくことで、他者からの批判のダメージを減らそうとする。
罪悪感・愛着タイプ
「自分が悪い子だから」「自分が我慢すれば丸く収まる」というパターンが染み付いており、何か問題が起きると状況に関わらず「自分のせいだ」と思い込むことで心のバランスを取ろうとする。
コントロール欲求タイプ(状況を制御したい)
「自分のせい」にしておけば、「自分が変われば状況を変えられるはず」という万能感を保てる。
「環境や他人のせい(自分ではどうにもできない不条理)」と認める恐怖から逃げるために、あえて自分を責める道を選んでしまう。
反省ではなく「緩める」アプローチ
どのタイプに当てはまるにせよ、やっていることは同じです。
自分を責めることで、何かから自分を守ろうとしている。 だからこそ、自分のパターンに気づいたときに「また完璧主義が出ちゃった、自分はダメだな」とさらに責めてはいけません。
必要なのは、猛反省することではなく「緩める(解きほぐす)」アプローチです。
「あ、また自分を責めることでガードしようとしていたな」
「コントロールできない現実が怖くて、自分のせいにしようしていたんだな」
そうやって自分のカラクリに気づいたら、ギュッと力が入っていた心を「ふぅー」と緩めてあげます。
「今の自分のまま」でスタートしていい
「自分を許す」というのは、成長を諦めたり開き直ったりすることではありません。
「まあ、あの時の自分はあれが限界だったよね」
「今のポンコツな自分も、一旦これでOK」
そんなふうに、条件付きの肯定をやめて、ありのままの現在地に「マルを出してあげる」と受け入れてあげることです。
今の自分を許し、心がふっと緩んだとき、はじめて過去の原因に縛られる必要がなくなります。
「過去がどうあれ、今の自分のままでここからスタートしていい」
そう自分に許可を出せた瞬間から、本当の意味で未来に向けた選択ができるようになります。
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